現在発売されている「日本の自然が織りなす四季をテーマにした」万年筆、ボールペン、シャープペンシル、ボトルインクに、今回発売された新シリーズ「月夜の水面」を加え「四季織 SHIKIORI」として、ひとつの筆記具シリーズになります。
今回私は月夜の水面シリーズのボトルインクをお迎えしましました。
ボトルインクは筆記具と合わせて4色発売されましたが、どの色も特徴のある味わい深い色合いに仕上がっています。
目次
月夜の水面シリーズ
「月夜の水面シリーズ」は、暗闇に差込む月明かりが水面を照らす四季の情景がコンセプト。どの色も名前からその情景をイメージすることができ、実際に筆記してみるとインクの色合いからその情景が伝わってきます。
夜桜
春の夜 花びらは行く 雪解けの川
桜といえば、私の中ではピンクと白。どちらかと言えば明るくて淡いイメージが強いのですが、夜桜はそういった色合いではなくどんよりと雲がかった桜色。
川の縁に咲く桜が暗がりの中の月の光で水面に写る桜を見事に表現しています。
夜焚
夏の夜 篝火は揺れる 満潮の海
夜焚は夜、集魚灯をともして光に集まってきた魚をとる漁法のこと。
水面で暗夜に火をたくと,イワシ,アジ,サバ,イカなどは火影に寄り集まってくる習性を活かした漁法なのですが、まさかこの火を焚いた色合いをインクで表現するとは(^^;)
色合いとしては鮮明な赤に黒みがかったイメージ。ドス黒いまではいきませんが、黒みがかった赤です。
夜長
秋の夜 満月は渡る 漂鳥の湖
9月・10月は夜がとても長い時期。
そんな季節の湖の水面に映る満月によって水が薄っすらと明るく照らされている雰囲気を表現したような色合い。
ブルーブラックでありつつも、夜の暗い水面に月の光があたり少し明るみのあるブルーブラックに仕上がっています。
霜夜
冬の夜 氷霜は咲く 池のほとり
寒冬の季節、池のほとりにうっすりとつく夜の霜景色の情景を表しています。
夜長と比較すると灰色がかった色合いが、霜の雰囲気を良い感じで醸し出していますね。
夜桜が新鮮で気に入った
私自身この4色を試してみて、率直に一番気に入ったのは夜桜の色合い。
黒がかった桜色というのは新鮮ですし、普段桜色を使うシーンは普段あまりありませんが、夜桜の桜色は落ち着いた色合いでいろいろと楽しめそうです。
本日は中秋の名月
ちょうど私はペン習字にて級位認定課題の練習をしている真っ最中ですが、今月の提出課題は、
お月様が映し出す情景をコンセプトとしたインクを味わっていると万年筆もお月様をイメージしたものを使いたくなってきます。
実は今回紹介したセーラー万年筆では、秋の満月の淡い黄金色をイメージした「名月」という万年筆が発売されております。名月+夜長の組み合わせで筆記したらより味わい深いだろうなと思いつつ、、今夜も習字に励んで参りたいと思います。