パイロットの万年筆用のインク、色彩雫の山葡萄です。
以前、万年筆を購入した際におまけでもらったもので、個人的にはあまり紫系の色を使う事がなく使用していなかったのですが、先日久しぶりにインク会議を行なった際に取り出しました。※インク会議=保有している万年筆にどのインクを入れるか一人で決める会議(楽しいです)
山葡萄を飲ませてみたところ、予想以上に綺麗な発色で何故これまで使ってこなかったのかと後悔するほどの美しさでした。
色彩雫 山葡萄の発色について写真をあわせてご紹介致します。
色彩雫 山葡萄
今回山葡萄を飲ませたのは同じくパイロットの万年筆カスタム743 FA(フォルカン)です。
早速ですが、こちらが山葡萄で書いた文字。山葡萄という名がぴったりの赤紫です。
少しクローズアップして見てみましょう。
インクのたまり具合でおきるワイン色の濃淡がとても印象的で、溜まりの部分は乾燥後に
深みのある濃い紫色になります。
さらにクローズアップ。
こちらは紙を変えてヌルリフィルで筆記してみました。
インクの濃淡に三段階ほどある感じでしょうか。このグラデーションがなんとも言えない良い表情を醸し出しています。
さて、万年筆のインクは美しい色が多く、その美しさを追求していくとインク沼というものに落ちていくわけです。
私の場合も同じで、気付けば数十のインクを保有しているわけですが、その中である程度の分類をしています。
シンプルに好きな色、嫌いな色での分類がひとつめ。もちろん選別して購入しているので嫌いな色は殆どありませんが、たまにハズしてます。(色見本では良かったけど…みたいな)
次に好きな色の中でも、使いたい色とそうでない色に別れます。
そして最後に使いたい色の中から、普段使いできる色と出来ない色と分かれる訳です。
好きだけど普段使いできないというのは、例えばピンクやオレンジ系の色ですね。ピンク好きですが、40代のおっさんですから仕事では使いづらいです。
また、普段使いにはどうでもよいけど、万年筆本体のインクフローによっては使いたいインクというのもあります。
例えば神戸インクは非常に粘度が低いので、フローの渋い万年筆に入れて自分好みのフローに調整するというパターンです。
ちなちに先日、プラチナ#3776のCという私が保有する中で一番太い線の書ける万年筆に神戸インクを入れてみたところ、インクがドバドバ出すぎてインクが浮いているような感じでした。笑
さて、話を戻して山葡萄。
私の普段使いのベースはブルーブラック系がメインですが、山葡萄は非常に鮮明な赤紫であるにかかわらず、普段から使いたい色というポジションになりました。
これから普段使いはもちろん書写などで、山葡萄を楽しみたいと思います。