日本橋丸善にて第10回世界の万年筆展が始まりました。会期は2019年3月6日より3月12日まで。万年筆展が終わると、翌日13日~18日の期間で同じく日本橋の三越にて万年筆祭がスタートします。展から祭へとこの時期は万年筆ファンにとってのお祭りのような時期。財布のひもをきつく締めておかなければ大変なことになりかねません。
私の方はといいますと、最近はランニングに夢中になっている為(3/17に板橋Cityマラソン出走)今回の展と祭でキャッチアップしているものはありませんでした。
※昨年も欲しいものはない状態で遊びに行きましたが、展も祭も誘惑だらけ。展では耐えましたが、祭で被弾した実績があります。昨年被弾したのはプロギアスリムのベリーベリー。インク工房の石丸さんにベリーベリーに合わせたインクも作ってもらい楽しいひと時を過ごしました。
第10回世界の万年筆展
さて今年。万年筆界隈の情報はあまりキャッチしておりませんでした。偶々、初日にTwitterにて万年筆展が開催されていたということを知ったレベルです。偶々昼間のアポが1つキャンセルになり、次のアポまで2時間ほどあったので丸善に向かったのでした。
丸善記念筆
地下から丸善に入りますと(地下鉄の日本橋駅と丸善は地下で繋がっている)、まず展示されているのが檸檬やATENA、VOYAGEなどの記念筆。今回の万年筆展は、丸善150周年記念ということもあり、記念筆や歴史的な万年筆もいくつか展示されていました。
個人的にATENAが気になりますが(ペン先にカスタムカエデ10号ペン先が採用されている。カスタムカエデの10号ペン先はふわふわして書き味が気持ち良い)、先日檸檬をお迎えしたのでサッと流して奥のブースへ。
途中限定インクなどのゾーンを抜けると各ブランドごとの万年筆がブースを構えています。
キャップレスデシモ
その中で目を引いたのがパイロット社のキャップレスデシモ。今秋から時期を少しずつずらして発売される20色のカラーが展示されていました。
ちらほらと噂では聞いておりましたが、デシモは小ぶりだから興味なしと頭から省いていました。実際に現物を見てみると、色・質感ともにこれまでにないバリエーションが揃っており、これは欲しいと心奪われたファンも多いのではと感じます。
※写真はNGとの事でしたので、是非現場に行って確認してください!
レオナルド万年筆
続いて海外ブランド。時間がなかったのでさ〜っと流した感じですが、その中で目を引いたのがレオナルドの鉄ペン。
レオナルドは、2018年に廃業となった世界的ブランド、デルタなどで45年以上ペンづくりに携わってきた中心人物の一人が、その経験と知識をもとに立ち上げた新たなブランドです。
すでにTwitterなどで話題になってますが、実際に実物を見てみるととにかく美しいです。今回日本に入ってくるレオナルド(フローレ)は鉄ペンでお値段は3万円です。普段なら鉄ペンに3万・・・となりますが、この美しさで3万円なら妥当と感じてしまうあたりはさすがイタリアブランド。
とは言いつつ書き味はこだわりたいところです。いくら美しくても書き味で楽しめなければ意味ないよなーなんて思っていたところスタッフさんより「こちらお試し書き可能です」とのお誘い。
お試し書きさせてもらうと、、めちゃ気持ち良いっ!
これまでにも何度か経験していますが、良い鉄を使った鉄ペンの書き味です。(あるんです。良い鉄を使った鉄ペンの書き味ってやつ)
これ、今後売れると思います・・・。
自分もお迎えすると思います。
※現在は購入できず予約のみ受付中
笑暮屋ブースへ
続いて地下から地上フロアへと移ります。
地上フロアには笑暮屋、大橋堂、ユーロボックスなどが展示されておりまして、私は笑暮屋ブースへ。
先日ご紹介いたしましたが、笑暮屋の万年筆って構造全てエボナイトで作られておりますので、古典インクとの相性がもっぱら良いのです。
鉄部分はコンバーター部分のみなので、錆びてもかえが効きます。
こちらの記事ですね。
個人的に好きなインクを聞かれたら、間違いなくレジストラーズインクと答えます。酸化して黒く落ち着く色合いがなんとも好きで、できればこのインクだけを使っても良いくらい惚れ込んでいますが、酸が強く万年筆によっては錆びてしまう等の害が生じます。
私が知っている限りそのあたりの不安なしでレジストラーズインクを使える万年筆が笑暮屋の万年筆なのです。笑暮屋の万年筆は細字しか保有していないので、どこかで太字タイプも一本お迎えしたいな〜と思っていたところでありました。
ブースを覗くと、ふつーの笑暮屋(定番品としてラインナップしている万年筆)ではない特大ペン先の付いた笑暮屋が展示されています。ペン先を覗き込むように観るとそこには750の刻印。そう、18金特大ペン先の笑暮屋万年筆です。写真は撮ってませんが、ベースは方舟のLサイズで私が保有している萌芽のLサイズと並べると軸は同じ大きさでペン先のみ特大のものがついてるイメージ。
笑暮屋18金万年筆は存在することは知っていましたが実物を見るのは初めて。
このタイミングまで一切の購買意欲が無かったのに、一気にお迎えモードへ。お値段確認すると6.5諭吉。可愛くないけど頑張ればなんとかなる…(かも)
結果いくつかのペン先でお試し書きさせていただくことに。
煩悩と戦った筆跡。
笑暮屋18金のペン先は柔らかく、少し圧をかけてあげるとスリットが左右に開き強弱のある表現ができるようです。速記してしまうとフローが付いて来ませんので向きませんが、ゆっくり筆記を楽しむのには素晴らしいと感じました。
試筆コーナーで頭を抱えて散々悩んだ結果、ごめんなさい。今日はやめておきます…
と、なりました。
笑暮屋さん、散々試筆させていただきながら申し訳ございませんでした。
なお、試筆台で頭を打ち付けてうなだれている姿は、げんきざっくざくのげんきさんに目撃されております。お恥ずかしいところをお見せしてしまいました。汗
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