最近文具屋さんで見つけてお迎えしてきたノート。極東アソシエイト(Kyokuto)から発売されているロイヤルカレッジシリーズのEdinburgh(エジンバラ)とCAMBRIDGE(ケンブリッジ)です。
一般的に出回っている使い勝手の良いノート・書き心地の良いノートと言われる類は一通り使い倒してきたつもりでしたが、まだまだ素晴らしいノートは存在するようです。今回二種類のロイヤルカレッジシリーズのノートを購入してきましたが、自分がこれまで使ってきたノートの中で間違いなくトップクラスのノート。
落ち着いたデザインでありつつ高級感があるのでビジネス用途でも使えますし、表紙・裏紙が硬くてしっかりしているので立ったままでのメモにも最適、そして何よりも書き味が素晴らしくて驚きました。
早速レビューします。
極東アソシエイトロイヤルカレッジシリーズ
このノートの歴史を調べたところ、1966年にカレッジシリーズとしてデビューしたという、既に発売から半世紀以上が立っている歴史のあるノートでした。すごい。
黄色い表紙とアカデミックな雰囲気のエンブレム風ロゴマーク、高級感のある表紙加工、書き心地の良い紙質など、随所にこだわりが詰まったノートで当時の若い世代に新鮮なインパクトを与えたノートのようです。
2014年にロイヤルカレッジシリーズとして刷新。ロングセラーの伝統を守りつつ、新しい時代のエッセンスを取り入れて進化させたロイヤルカレッジシリーズは、CAMBRIDGE(ケンブリッジ)・Edinburgh(エジンバラ)・Guildford(ギルフォード)それぞれをシリーズ化して個性を持たせることにより、使う人がこだわりや使い心地を選ぶというニーズに応えられるシリーズになっています。
メーカーはKYOKUTO(極東アソシエイト)で1922年(大正11年)から続く日本の老舗ノートメーカーです。尚、私は密かなKYOKUTOファンでして、漢字練習ノートに関してはずっとリピートさせていただいております。
↓リピートさせていただいている漢字練習ノート。
各メーカーの漢字練習ノートを使ってきましたけど、KYOKUTOの漢字練習ノートが万年筆インクでの裏抜け率が一番低くて安心して書けます。表紙は可愛らしいですけど、大人仕様なノートですよ。
話を戻してロイヤルカレッジシリーズ。
私が購入したのは両方ともA5サイズ(ケンブリッジはA5変形タイプ)です。
それではロイヤルカレッジシリーズノートの特徴を見ていきましょう。
カバーが硬くてしっかりした作り
ロイヤルカレッジシリーズの特徴として、まず挙げたいのはノートの作り。とても硬いハードカバーが採用されているため、普段のノートとしてだけでなく立ったままでの筆記にも十分に対応できます。
リングノートなので、めくりやすいだけでなく360度折り返して使用することも可能。ペンをリングに差し込むことが出来るのもリングノートの特権ですね。
シンプルで高級感のあるデザイン
こちらがノートの表紙ですが、中央のエンブレムがおしゃれで印象的ですね。
シンプルで落ち着いたデザインでありつつ高級感がありますので、仕事でも使いやすそうです。
尚、このノートを使っている著名人も多いようで、調べていったところ下記のような紹介がありました。
オイシックスの高島宏平社長
https://president.jp/articles/-/20757
こちらでも紹介されています。
http://u-note.me/note/47503721
表紙を開くと目次ページ
表紙をめくって一番最初のページは何かと便利な目次ページです。手作りにはなりますが、ページ番号を振ってバレットジャーナルとして使うのも良いかもしれません。
ザラザラ系・ツルツル系どちらも満足できる素晴らしい書き味
キャッチコピーは、エジンバラが【「書く」を楽しむ、やわらかなひととき】、ケンブリッジが、【ロングセラーを受け継ぐ上質な一冊】となっており、使われている紙もそれぞれ別の紙が使われております。
左のクリーム色の紙がエジンバラでクリーム上質紙が採用されております。ざらつきのある触り心地で万年筆との相性も抜群。インクがスキップせずにフローをより良くしてくれるような書き味です。
右側の白い紙の方がケンブリッジで高平滑・高白色の紙が採用されています。触った感じからツルツル感が半端なく引っかかりの無いなめらかな書き味を楽しめます。
ツルツル系のノートは、ペン先と紙面との摩擦のバランス合わず、滑ってインクフローが悪くなってしまうケースがあるのであまり好きではありませんが、ケンブリッジは今の所、違和感もなく筆記できています。とは言いつつエジンバラの方が圧倒的にインクフローが良いので、上の写真でもエジンバラの方が筆跡が太くなっているのが伝わるかと思います。
万年筆での筆記がメインであればクリーム上質紙を使ったエジンバラをお勧めします。裏抜けに関しても、エジンバラはほとんど裏抜けしませんが、ケンブリッジの方でいくつかのインクで裏抜けの確認が取れています。
尚、エジンバラでは6mm罫、ケンブリッジでは7mm罫が採用されていますのでこの1mmの差でどの程度異なるかを比較してみました。
左が7mm罫のケンブリッジ、右が6mm罫のエジンバラです。
0.5mm、0.7mm、1.0mmの油性ボールペン、F、M、B、BBの万年筆にて筆記してみましたので線の太さと余白などを参考にしてください。
まとめ
ロイヤルカレッジはケンブリッジ、エジンバラ、ギルフォードとフォーマットが違う3つのシリーズと、各シリーズでそれぞれ4サイズの合計12種類のバリエーションがあります。私がお迎えしたロイヤルカレッジシリーズは以下のノートになります。
ロイヤルカレッジ・エジンバラA5
表紙ワインレッドのロゴとクリーム色の紙が全体的に柔らかい印象を与えるエジンバラ。クリーム色の紙はブルーブラックインクが映えますよね。フォーマットは6mm罫線ですので、私は2行ずつ使うようにしていますが、細かい文字でたくさん筆記したい方にもお勧めです。
品番:P516
罫内容:6mm罫29行通し罫
枚数:60枚
価格:500円(+税)
紙:クリーム色(上質紙)
サイズ:A5
ロイヤルカレッジ・ケンブリッジA5変形
つるつるとした紙面で引っかかりの無いなめらかな書き味が楽しめるケンブリッジ。少し広めの7mm罫線ですので少し大きめの文字を書きたい方にはお勧めです。
表紙のロゴは濃紺にゴールドでPremium Editionの箔押です。万年筆筆記がベースの私的にはエジンバラの方が良いと思うのですが、同じA5サイズ(ケンブリッジは変形A5)でもお値段はケンブリッジの方が高いことから高級な紙が使われているのでしょう。
品番:P908
罫内容:7mm罫23行通し罫
枚数:60枚
価格:700円(+税)
紙:白(高白紙)
サイズ:A5変形
お値段は多少高くなってしまいますが、仕事など人前で出しても恥ずかしくないしっかりとした高級感のあるノートを使いたい、そんな方にはぜひ使っていただきたいノート。
私の方はといえばエジンバラの書き味に惚れ込んでしまいましたので、仕事用途はもちろん習字用途でも継続的に使っていきたいと考えています。
また、半世紀以上の歴史があるノートなのに、私も先日購入するまで存在を知りませんでした。一般的な文具屋さんではあまり見かけないノートですので、独自性を出すのにも良いかもしれませんね。
見かけないのは見落としていただけなのかなぁ?(よく節穴と言われます)