和紙をベースに作られたノートです。
和紙を普段使いのノートとして使えるように開発されたものですが、特徴としては万年筆などでも筆記が出来るようになっている点。
一般的な和紙の場合、紙の表面に小さい穴がたくさんあいている性質の為にインクが穴から穴へと滲んでしまいますし、紙面の裏にもインクが抜けてしまうため万年筆には向きません。また、和紙の表面はツルツルしているものの裏面はザラザラといった手触り感であり裏面への筆記は考慮されていませんので、両面使用を前提としたノートには不向きです。
「washi notebook」は、そういった和紙ならではの問題をクリアし、インク滲みを抑え・表裏の差をギリギリまでなくした和紙を採用、万年筆での筆記はもちろんノートとして両面筆記可能なノートになっています。
和紙ならではの独特の風合い・筆記感を普段使いのノートとして楽しめる。このコンセプト素晴らしくないですか?
早速使ってみましたので、和紙ノートと万年筆の相性を見ていきましょう。
washi notebook
改めて和紙ノート(washi notebook)。
触った感じは少しざらつきが感じられ、滑りすぎず程よい抵抗の中で筆記ができそうです。
ページはフラットに180度開くので書きやすい上に、1ページ1ページが糊付けされているので、筆記した後に切り離せます。便箋として使うことをイメージされているようですね。
それでは筆記していきます。
書き味としては柔らかみを感じます。
和紙に万年筆で筆記するケースってこれまであまりないので比較は難しいのですが、あ〜これが和紙だよな〜みたいなのは感じられます。
また、完全に滲まないのではなく多少の滲みが出ますが、それが和紙ノートならではの味。
とは言いつつインクとの相性はあるようで、このインクだとほとんど滲まないけど、こちらのインクだと滲みすぎるといったケースはしっかり見受けられました。
下の写真は一般的に市販されている18種類のブルーブラックインクで筆記したものですが、インクによっては全く滲まないけど、インクによっては全くNGということが伝わるかと思います。
インクとの相性表を作ってみました。
ペン先の字幅にもよると思いますが、私の環境ではクロス、エルバン、ラミー、パイロット、ステッドラーあたりのインクは絶望的に合いませんでした。笑
さて、裏抜けについてです。
裏抜けに関しては非常に優秀で、どのインクでも抜けは一切ありませんでした。
これなら裏ページにもしっかりと書き込んでいけます。
独特の柔らかい筆記感と合うインクを使った時の絶妙な滲み方は和紙ノートならではのもの。インクは選びますが、万年筆で様々な書き味を楽しみたい方はぜひ一冊持っておいても良いノートだと感じました。
横罫(6mm)・方眼(5mm)・無地の3種類。A5サイズ128ページで、価格は税抜1,400円。
販売に関しては、私は新橋(虎ノ門)にあるオヤモトヤにて購入しました。
https://www.okamotoya.com/news/post-10.html
素敵なお店なので、ぜひ行ってみてください。
※以前はIXASネットショップからの購入出来たようですが、現在ネットショップは無くなっているようです。