銀座伊東屋にて開催されていたインクイベント「INK.ink.ink」が9月26日で終了しました。
まずは、スタッフの皆さま素晴らしい企画を実施いただきありがとうございました。
Ink.ink.inkイベント
全色のお試し書きと作成したインクリスト
私は会期期間8日間のうち6日お邪魔させていただき、6日目にしてなんとか全ての色をお試しさせていただきました。
長時間いられた日もあれば短時間しかいられない日もあったのと、一色一色を丁寧に試筆していたので他の方よりもペースは遅かったと思います。
最終的に出来上がったインクリストはこのようなもの。
インク名、♯の後には耐水性や水で伸ばしたときの雰囲気もチェックしたかったので、家に帰ってから水筆で水滴を落としたりインクを伸ばしたりもしていました。使用している用紙はグラフィーロ。グラフィーロに書いた文字は、他の用紙に比べて水に溶けやすいのですが、同一の条件なので耐水性のチェックも出来るようになりました。
また、作成したリストはパンチで穴を開けてA5サイズのクリップブックに保管したので今後増えても付け足せるようにしました。
さて、これだけのインクを試筆させていただくと、自分好みのインク・そうではないインクが出てきますね。
これまでは純粋に黒が好きで黒ばかり購入していたのですが、(習字をやってると黒にこだわり始めます)イベントで様々な色を試していると他の色も使用してみたい気持ちになります。
イベント中試筆しているときは、
この系の色合い良い!あ、こっちの色合いも良い!あ、こっちも!!
そんな感じでした。
今回のイベントにて1000色近くものインクリストを作成させてもらえたので、これからしっかりと吟味して好みのインクバリエーションを広げていきたいと思います。
興味を持ったのは古典インク
ちなみに今回のイベントで一番釣れたのが古典インク(没食子インク)です。
これまで古典インクに関しては基本的なメリット・デメリット程度の理解しかありませんでした。保有している古典インクもプラチナ・ペリカンのブルーブラックとプラチナから発売されたカシスブラック・シトラスブラックの4種類程度です。
イベントにて、ダイアミンやKZW Ink、ROHRER & KLINGNERなどの古典インクを試させてもらいまして、複数日にまたがってお邪魔したので、インクリストに残した古典インクの色の変化状況と改めて新しく書いた際の色合いを比較したりしていました。
古典インクの為、時間の経過とともに黒が強い色合いに変化していくわけですが、その黒味がかった色合いが筆記後年月が経った際に残っていてほしい自分がイメージする筆色にドンピシャなわけです。一般的な染料系インクにはない味わいも感じられます。
また、古典インクといえばブルーブラックがメインで別の色の古典インクはプラチナが発売しているシリーズのみだと思ってましたが、他のブランドでは様々な色合いの古典インクが発売されています。
という事で、いくつかお迎えしてきました。
KZW Ink、ダイアミン、ROHRER & KLINGNERの古典インクです。
これで古典インクのバリエーションがそろいましたので、一つ一つの色合い、変化、耐水性、耐光性などの比較も行なってみたいと思います。
とりあえず保有している古典インクと今回お迎えした古典インクのリストを書き出してみました。一つ一つ色の風合いや変化具合が異なっていて面白いです。
ちなみに今回のイベントでは古典インク以外にもタッチアすなおいろインク、ディプロマットのブラックとブルーブラックもお迎えしましたので、合計13本のインクが増えることとなりました。笑
まあ銀座伊東屋は文房具好きにとってはディズニーランドのようなもの。6日間もお邪魔させていただき、1000種類ものインクを試させてもらったのですから安上がりです。
(自分の行動を正当化させることも必要…)
ただし、これまで自分の興味的にはインクに寄っていませんでしたが、今回のイベントにて完全に沼に落とされた感があります。
万年筆本体であればお財布事情もありそう気軽に買えるものではありませんが、ほとんどのインクが1000〜3000円と少しお財布を切り詰めれば買えてしまうもの。※さらに高額なインクもありますがそこは手を出さないでおきます。
油断するとすぐに増えますからこれからが少し不安ですね。笑
出来るだけ購入したものを使い込む「消費沼」の方に向かいたいと思います。
何はともあれ充実した8日間でした。