長刀やクロスポイントなどのセーラー万年筆独自のオリジナルペン先(特殊ペン先)シリーズ。職人さんの状況や需要が急拡大したため2015年12月から生産がストップされていましたが、販売再開のアナウンスがありました。
10月5日より再販が開始されるようですね。
http://www.sailor.co.jp/pdf/release/specialnib_20180928.pdf
待ってましたぞ!!
セーラー万年筆オリジナルペン先(特殊ペン先)シリーズについて
セーラー万年筆では一般的なペン先であるEF、F、MF、M、B、MSといったもの以外にオリジナルペン先(特殊ペン先)と呼ばれるものがあります。それが今回再販される万年筆で、販売が再開されるのは以下のもの。
長刀エンペラー
長刀コンコルド
クロスポイント
クロスコンコルド
クロスミュージック
長刀ふでdeまんねん
※エンペラーに関しては長刀のみ、キングコブラの再販は無いようです。
※エンペラーとは、ペン先の上にかぶせた「巻きペン先」の事を指し、常に安定したインク流入が供給できるように考案されたもの。和紙等のインクの浸透性が高い紙に筆記する際に適します。
オリジナルペン先の万年筆は、長刀と長刀ふでdeまんねんの2本を保有しておりますが、一般的な万年筆の筆跡とは一味違う筆跡で日本語が日本語らしく筆記出来るため重宝しています。
手前が長刀研ぎのペン先、奥が長刀ふでdeまんねんのペン先。
特徴的なペン先で面白いですね。
この特殊なペン先から、通常の万年筆で筆記するのとは全く異なる筆跡を残すことが可能。下の写真がが長刀研ぎ・ふdeまんねんの筆跡と一般的な万年筆の差です。
ふでdeまんねんは筆記角度により極太から細字までの筆記が可能で、まるで筆で筆記したような感覚の文字を書くことが出来ます。長刀研ぎは普通に筆記しても止め跳ね払いの表現が美しく、筆記していて上手くなったような錯覚に陥ります。笑
長刀研ぎについては下記で記事にしていますので、あわせてご覧ください。
長刀ふでdeまんねんの方は記事にしてなかったみたいですね(^^;)
さてさて、私。
この特殊ペン先シリーズは全てコンプリートしたいと常々思っておりました。
そんな事をこちらでも書いていますね。
通常販売がされていない以上、脚を使って探していこうと考えておりましたし、オリジナルペン先が欲しい方も多いようで中古でも出回ると信じられないほどの金額で売買がされています。
今回の再販にあたり金額の見直しも入ってしまいましたが、私自身高い値段を払ってもいつかお金の余裕が出来た時に揃えたいと考えていました。今回再販されることが決まったことで、値段が上がったもののオーダーすれば手に入る環境になったことが非常に嬉しいです。
また、ペン先のデザインやキャップリングのデザインに変更も入ったよう。
http://www.sailor.co.jp/pdf/release/specialnib_20180928.pdf
文具店に並んだら、まずは試筆をさせていただき吟味したいと思います。