気持ち良い書き味と透け感が楽しめるトレーシングペーパーを使った高級原稿用紙

手帳・ノート・紙

万年筆の筆記に適した用紙は様々なものがありますが、今回はトレーシングペーパーのお話です。
トレーシングペーパーというのは透かして複写(トレース)するための薄い半透明の紙の事。この半透明さを活かして筆記以外にも様々な使い道がある紙です。

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トレーシングペーパーを万年筆で使う

私の場合は習字をおこなっている事もあり、上からなぞり書きする為にトレーシングペーパーを使用していたのですが、トレースができるという便利さとは別に、万年筆で筆記してみると、サリサリっとした程よい抵抗感の中でペン先が走っていくような書き心地を味わえます。

最初、トレーシングペーパーに書いた時は、これめちゃ気持ち良いじゃんって感じました。

下の紙にインクが移ってしまうのではないかという心配もありましたが、裏移りも気になったことはありません。

セーラー万年筆プロフィット長刀研ぎ
トレーシングペーパーに書いた字。文字の形を体に覚えさせようと、とにかくトレースを繰り返していた。

※トレーシングペーパーの種類によってはインクが紙にスムーズに乗らない事もありますので、トレーシングペーパー最高!という訳ではありません。
それとペーパーの紙面がザラザラしているので、万年筆のペン先がダメになってしまうのではという不安はありますね。実際のところ書き味に違和感のある万年筆をトレーシングペーパーで削って微調整するなんて話もあるようです。今度僕も試してみよう。

トレーシングペーパーを使用した原稿用紙が発売

2018年、トレーシングペーパーを使った原稿用紙が2種類発売されました。

一つ目はあたぼうとトゥールズでのコラボで発売されたトレーシングペーパーでつくられた飾り原稿用紙。A4サイズ20×20 400字詰の原稿用紙。もう一つはペンササルーンから発売された【万年筆文藝部 原稿用紙】。B5サイズ 20×10 200字詰の原稿用紙です。

価格に関しては、あたぼうのトレーシングペーパー原稿用紙は1枚単位で販売されており1枚あたり90円と値段は高め。万年筆文藝部原稿用紙は50枚入りで1000円。1枚あたり20円の単価です。

両原稿用紙の比較

同じトレーシングペーパーで作られた原稿用紙、デザイン的な好みに合わせて選択すれば良いのですが、筆記感やインクの乗り方はかなり異なります。また透明度も異なりますので、何かの背景とプラスして使いたい場合でも選択が異なってきます。

デザイン

まずデザインで大きく異なるのは、飾り原稿用紙は横向きの400文字原稿用紙で、万年筆文藝部原稿用紙は縦向きで200文字の原稿用紙であること。1枚の紙に200字以上書きたいときは、必然的に400文字原稿用紙をチョイスすることになります。
あたぼう 飾り原稿用紙(トレーシングペーパー)
あたぼうとトゥールズのコラボで発売されたトレーシングペーパーで作られた飾り原稿用紙。
周囲の模様が可愛らしいく、柄は飾り原稿用紙でも人気の高い、金鶯錯(きんおうさく)・碧翡翠(あおひすい)・蔓葡萄(つるぶどう) の3種類が発売されています。

万年筆文藝部 原稿用紙
ペンサルーンから発売された万年筆文藝部 原稿用紙。
紙面上の部分にページ番号やタイトルを記入できるスペースが確保されている。

デザイン的には飾り原稿用紙の方が可愛らしくて、万年筆文藝部の原稿用紙の方はレトロな雰囲気が素敵です。

触り心地

飾り原稿用紙の方が紙質としては厚いペーパーを使っている様で硬くてコシがあります。万年筆文藝部が薄く柔らかい触り心地を感じます。この辺りは機械的に調べたものでないので、人によって意見は違うかも。折り目をつけると飾り原稿用紙の方がしっかりとした後が残るので、この辺りから硬さの雰囲気が伝わるかもしれません。

透明度

続いて透明度。


上が飾り原稿用紙、下が万年筆文藝部で、透明度としては飾り原稿用紙の方が高いです。

※万年筆文藝部の原稿用紙も光の当て方によっては、下の様な雰囲気を作ることも可能です。

書き心地


最後に万年筆を使用しての書き心地です。
今回いくつかのペン先のサイズ、インクの種類で書き比べてみました。

書き味においては二つともサリサリとしたトレーシングペーパーならではの書き味を味わえますが、飾り原稿用紙の方が少し抵抗は強く感じます。文藝部の方が若干柔らかめな筆記感。

インクフロー・筆跡においては、万年筆文藝部原稿用紙に軍配が上がりまして、飾り原稿用紙はインクの種類・万年筆の字幅および罫線にかかる部分などの影響でインクがしっかりと紙に乗らず弾いてしまうケースがいくつか見受けられました。また高速筆記をするとインクの供給がついて来ずに紙にインクが乗らない状態が生じます。文藝部の原稿用紙においてはそういった問題がほぼありませんでした。

文藝部の原稿用紙が書きやすい理由は紙質選定の段階から万年筆での筆記にこだわって考えられていることが大きな要因だと感じます。
また、罫線入りの用紙においては罫線の上にインクが乗った時にどう影響するかが問題となりますが、文藝部の原稿用紙は原稿用紙のマス目をドットにすることでインクの弾きを抑えている様に工夫されています。


この辺りのこだわりは流石です。

まとめ

飾り原稿用紙は筆記はもちろんですが、可愛いデザインを活かしたラッピングやクラフトにも使える遊べる原稿用紙。文藝部の原稿用紙は万年筆筆記に完全特化した原稿用紙そんなイメージがありますので、用途でチョイスしても良いかもしれませんね。

私は普段の筆記のお供に文藝部原稿用紙、遊びたい時に飾り原稿用紙を活用していきます。

ちなみに現在購入できるのは、

飾り原稿用紙

全国のトゥールズ店舗およびトゥールズのネットショップ

ものづくりを楽しむサイト cotora monora
cotora monoraは『つくる』と『描く』を楽しむためのステキなコトとモノを紹介するサイトです。

※ネットショップだと1枚単位では販売されていない様です

万年筆文藝部 原稿用紙

ペンサルーンが企画・参加するイベントにて販売。
インターネットでも購入できる様になること、心よりお待ちしております。

となります。

以上、原稿用紙柄のトレーシングペーパー、飾り原稿用紙と万年筆文藝部原稿用紙の紹介でした。

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