ノンブルノート「N」という新しいノートが届きました。
表紙のグレーが地味かと思いましたが、保有しているキャップレスと合いすぎて一人ニヤついております。
この雰囲気、かっこよくないですか?
せっかくですので、開封の儀式とファーストインプレッション的レビューを行いたいと思います。がっつり使ってからもう一度使用感は書きます。
ノンブルノート「N」
ノンブルノート「N」は、「箇条書き手帳術を気軽に行えるノートを開発したい」という思いから企画されたノート。箇条書き手帳術といえばここ数年話題のバレットジャーナルを連想される方が多いでしょう。
バレットジャーナルを始める際は基本どんなノートでも始められますが、目次ページと各ページを連携付けるために各ページにページ番号が必要になります。一般的なノートでページ番号をいちいち振っていくのは少し面倒な作業で、その為、ロイヒトトゥルム1917などバレットジャーナルを行うことを意識して開発されたノートが人気です。
そういったノートは最初からページ番号が振られていたり、目次ページが用意されていたりとバレットジャーナルを開始するための最低限の構成が整えられていますが、値段もそれなりに高く1ノート3,000円レベルが相場になります。
3000円クラスになるとノート1冊を購入するのに躊躇しますし、購入後に書き始めるのにも神経を使います。書き間違えてしまったらどうしよう・・・みたいな。
私もそんな性格の1人でして、高級ノートを使い始める際、最初の1ページはとにかく緊張して書き出せず、やっと書き始めれたと思ったらミスや誤字を連発。そこで新しいノートに対する緊張が溶けて通常の運用の流れに乗る。そんな事を繰り返していますし、また、安いノートを使い切ってからから高級ノートを使おうと棚に並べたままになっていたりもします。
ですので、バレットジャーナルを楽しんでいる方とお会いした時によく聞くキーワードが、
「書き損じた時どうしてますか?」
「ミスった時ってぶっちゃけキツイですよね・・・」
他に聞かなきゃいけない大切な質問あるでしょう?自分。
ノンブルノート「N」の企画者ノウトの高木さんもクラウドファンティングで資金を募った際、下記のような気持ちを書かれています。
そうそう、もっと手軽な価格で購入できれば、気楽に楽しめるのです。
私も同じように考えていましたので、このノートのことを知った時にはすぐに飛び付きました。
2018年9月にクラウドファンティングにて資金調達が始まった際に私も一口応援させていただき、リターンとして今回完成のタイミングでお送り頂いたのが今回のノートです。
私が頂いたのはグレー系の表紙のタイプですが、明るい色のカバーもたくさんあります。
https://www.makuake.com/project/nombre-note/
クラウドファンティングした際の記事です。コンセプトなど深く書かれてます。
ノンブルノート「N」の特徴
さてノンブルノート「N」の良さは大きく3つあると思っています。1つめは箇条書き手帳術を気軽に楽しむ為の構成。2つめは製本の仕上げ方。3つ目は紙質へのこだわりです。それぞれ見ていきましょう。
箇条書き手帳術を気軽に楽しむための構成
箇条書き手帳術という言葉、個人的に馴染みがないのでバレットジャーナルと言い換えます。バレットジャーナルに適したノート構成といえばまず思いつくのが各ページにページ番号が振られている事ですが、ノンブルノートにもしっかりとページ番号が振られています。
実はノートの製造過程でページ番号を振るというのは大変難しくコストもかかるので一般的なノートではあまり存在しません。
もう1つ構成でこだわっているな〜と感じたのがドット方眼。ノンブルノート「N」のドットは縦に40マス。そして10マスごとに太い点が印字されています。
この40マスと10マスごとの太い点がよく考えられており、下の写真のように線を引くことができます。
1ページ4つの大きなマスが作れ、見開きで8つの大きなマスが作れました。このサイズ感、ウィークリーページを作るのにちょうど良くないですか?
製本の方法
糸綴じ製法で作られていますのでそれだけで開きが良いのですが、ノンブルノート「N」はさらにコデックス装という糸綴じの背中を丸見えのまま仕立てる方法で作られています。
コデックス装で仕上げる事でノートの開きが抜群に良くなり開いたときの用紙のパタン具合がなんともいえません。
紙質
続いて紙質。ノンブルノート「N」で使用している紙はとても薄く186ページもあるノートに思えないほど薄い作りになっています。上の写真は240ページあるロイヒトトゥルム1917との比較。ロイヒトが約60ページ多いものの半分くらいの薄さに感じますよね。
手帳用途で使用するならばコンパクトで沢山の情報を書き込めることは大切な要素です。
尚、薄い用紙の代名詞といえばほぼ日手帳やジブン手帳で採用されているトモエリバーですが、このノートで使用している用紙は菁文堂の特漉き手帳専用用紙です。用紙は薄くすればするほど問題になるのはインクの裏抜け問題。当然ですが薄いほどインクは抜けやすくなってしまいます。
何となくですが、薄さを追求したノートを開発する中でトモエリバーを使用せずに菁文堂の特漉きの手帳専用用紙を採用したことにこだわりを感じています。
少し比較してみましょうか。
紙の薄さ
まず使用している紙の薄さ。
写真は上からトモエリバー、ノンブルノート「N」、ロイヒトトゥルム1917の用紙50枚です。
50枚の用紙でどれくらいの厚さになるかを確認してみました。
トモエリバー:3mm
菁文堂の特漉きの手帳専用用紙:3.7mm
ロイヒトトゥルム1917:4.6mm
紙の薄さではトモエリバーに軍配が上がりますが、菁文堂特漉きの手帳専用用紙もかなり頑張っています。※定規を当てての確認ですので若干の誤差はあると思います。
速乾性
続いて速乾性。万年筆で筆記した時の乾きの速さを比較してみました。こちらはトモエリバーとノンブルノート「N」での比較。
「菁文堂特漉き手帳専用用紙」と書いて、20秒・40秒・60秒が経過した後でティッシュで上から拭いて乾き具合を確認してみた所、速乾性に関してはノンブルノート「N」に軍配が上がりました。
インクはプラチナのブルーブラックを使用しています。
裏抜け
また、ジェットストリームやアクロインキといった低粘度油性ボールペンでもテストをしてみました。トモエリバーは低粘度油性インクで筆記して一定期間が経過すると裏抜け(経年劣化)すると言われています。
トモエリバーと各種ボールペンの相性については上記ページで纏めていますので確認ください。
トモエリバーと同じように数ヶ月後に変な色で劣化が起きていなければ完璧ですね。
数ヶ月後に改めて確認してみましょう。
書き心地
紙面を触った感触としてはつるつるとした触り心地で、筆記感もつるつる系かなと思いましたが、多少の抵抗が感じられる筆記感でした。インクフローに関しては、特に違和感は無いです。
筆記感はまだ追求して書き込めていませんので、これからじっくり使い込んで評価していきたいと思います。
まとめ
所感としてはバレットジャーナルを行いたい方はもちろん、性能にもこだわりの高いノートですから普段使いにも是非試していただきたいノートだと感じます。
なお、ノートの値段ですがクラウドファンティングの時は1冊1,200円だったと記憶しています。私は2冊のリターンで2,100円のコースを選びました。正式な販売価格はまだ発表されていないと思いますが(僕が知らないだけ?)、1,200円前後でこの仕様であればお買い得だと感じます。
店頭に並ぶのは2019年年明けから予定しているとjuunさんのツイートにありました。
到着のご報告、ありがとうございます!年明けからは一般販売もはじまる予定です。機会あればお色を増やしてみてね(*´罒`*) #ノンブルノートN https://t.co/VHszOKEAZz
— juun #pocketnotebookworkshop #ochibi (@juunchan) December 25, 2018
楽しみですね。