PILOTから発売されて以来、ボールペン界での一つのジャンルを構築したと言っても過言ではないフリクションボール。書いた文字を消せる為、ボールペンなのかそうでないのかと疑問にも感じましたが、PILOT社のホームページ上では「ゲルインキボールペン」のジャンルで紹介されていますので、やはりボールペンなのでしょう。
ボールペンという言葉をwikiで調べると、「ボールペンは、ペン先に小さな鋼球を内蔵し運筆とともに回転することで軸内のインクを滲出させて筆記する構造を持つ筆記具」と謳われていますので、消える消えないというのは関係ないようです。
消えるからボールペンでないのでは?という考えはそもそも違うようです。
どちらにしてもこのフィリクションボールは筆記用具ジャンルでは圧倒的な人気があり、どこの文房具屋にいってもフリクションペン専用のブースが設置されています。
フリクションペンの種類も豊富で何種類・何色発売されているかも分かりませんが、最近だと蛍光ペンなども販売されていますね。またペン本体のデザイン・開発にも力を入れており、今回紹介するフリクションボール4にはウッドタイプの本体なども販売されています。
さて、今回4色ボールペン特集で記事を書いている中で、このフリクションは後回しにしていました。というのが私の中でビジネスに使えるかどうかをポイントとして4色ボールペンをチョイスしていましたので、公式文書として使うことが難しいフリクション(消せるから)がビジネスに適しているのかという思いがあった為です。
ただ、使う使わないは人それぞれ。変更や修正が入ることが前提の手帳などにはフリクションが一番と考える人も多いわけですし、イラストやデザインを描いている段階で消すことができるのはかなり有り難いです。
改めてフリクション(もちろん4色で)を紹介します。
パイロットフリクションボール4(FRIXION BALL 4)について
メーカー:PILOT
品番 :LKFB-80EF
価格 :800円+消費税
種類 :多色ゲルインキボールペン
サイズ:最大径φ 13.8mm 全長 145mm
ペン先:極細 0.5mmボール
方式 :スライドレバー式
インキ:リクションインキ
インキ色:黒・赤・青・緑
ボディカラー:ブラック、ボルドー、ダークブルー、ブラウン、ホワイトの5種類
フリクションペンは書いた文字を消せるという、これまでのボールペンでは実現できなかった問題を解決した筆記用具。カテゴリではゲルインキボールペンのカテゴリです。具体的にはフリクションペンで書いた文字に対して60〜65度の熱を与えるとインクが透明になる特殊なインク(フリクションインク)を使用することで消すことが可能になります。
字が消えるという仕組みは、気温によって変色する紅葉をヒントにしたのだそう。
そんなヒントからフリクションが製品化されるまでに30年という長い歳月がかかっていたようで、実際に製品化されたのは2006年。今から10年前の事です。
正確には2006年にヨーロッパで先行販売され、日本で発売されたのは翌年の2007年3月。
販売本数について直近のデータは分かりませんが、2014年3月末時点で世界累計販売本数で10億本を超えています。10億本って、1本100円で計算しても 1000億円。信じられない人気ですね。
フリクションボール4(FRIXION BALL 4)のデザイン
フリクションボール4のデザインは落ち着きがあって個人的には好きです。800円という価格帯ですが、安っぽさはさほど感じられません。グリップ部分はラバーグリップとなっており、一定のグリップ感も担保されています。
こちらが消しゴムにあたる部分。この先っぽの半透明な部分で書いた文字を消すと文字が消える仕組みになっており、フリクションシリーズのボールペンには基本的にこの消しゴムがくっついています。
フリクションボール4(FRIXION BALL 4)の書き心地
フリクションの書き心地は少し特徴で、ちょっとしたザラザラ感があります。あとシューって感覚。語彙力よ・・・。
表現が難しいのですが、一般的なボールペンの書き味とは少し異なり、この書き味は好き嫌い分かれるのではないかと思います。
インクフローに関しては、私が保有しているフリクションボール4は全く問題なし。
発色については、黒の発色が少し違和感を感じます。黒は黒なんですけど、ちょっと水で薄まっているような黒。どちらかというとグレーに近い黒です。
下に書いたところ、消したところを写真で纏めているので参考にしてください。
フリクションで書いた文字を消してみる
こちらフリクションボール4で書きました。
この写真をベースに書いた文字を消してみます。
いかがでしょう。
多少の消し残しはありますが、しっかり消えていますね。
まとめ
改めてフリクションを使ってみると、ビジネス上でも用途によっては使える面も多いのではと改めて感じました。
上記でも記載したように、修正が前提となるスケジュール帳に使っても良いし、メモ書き程度であれば全く問題ありません。
ただ、一つ注意しておきたいのは熱を与えることで文字が消えるということ。
フリクションで書いた書類を暑い場所に置いておいて、必要な時に文字が消えてしまっていたなんて事故も想定できそうです。
真夏の直射日光があたる時間に、車のダッシュボードに置いてしまって消えてしまった。
フリクションで書いた書類の上にレンジでチンしたお弁当を置いてしまい消えてしまった。
いろいろな事故が想定できそうなのでご注意ください。
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