銀座伊東屋・横浜元町にて2019年2月19日より新しいサービス、カクテルインクがスタートしました。カクテルをオーダーするようにインクを注文し、その場で作ってもらえます。
2018年11月にスタートしたMy Mighty(オリジナル万年筆を作ってもらうサービス)に続き攻めてきますね。銀座伊東屋・横浜元町さん。
カクテルインクサービスについて、公式ツイッターでは以下のようにツイートされています。
当時「日本ではここだけ」とも言われマニアの間では有名だったようですが、時代が早すぎたのか、残念ながらこのカクテルインクのサービスはファンに惜しまれながらも2009年で終了してしまいます→
— 銀座伊東屋 横浜元町 (@Itoya_Motomachi) February 17, 2019
当時のファンの皆様、
お待たせいたしました!そしてはじめましての皆様、
ようこそ!【2月19日】解禁です🍾✨
お気に入りのカクテルに
共に酔いしれませんか🍸#カクテルインク#cocktailink pic.twitter.com/fOGUlTp8h4— 銀座伊東屋 横浜元町 (@Itoya_Motomachi) February 17, 2019
(酔い潰す気満々・・・)
せっかくなので酔い潰されない程度に2杯(2瓶)ほどお願いし、ほろ酔い気分で帰途につければ良いなと思いつつ、伊東屋に足を運びオーダーして参りました。
カクテルインク
改めてカクテルインクの概要をお話ししますと、銀座伊東屋・横浜元町で2019年2月19日より開始(再開)されたサービスで、メニュー表の中からインクをオーダーしその場で作ってもらえるものとなります。インク名はカクテル名にちなんだ名前であり、そのカクテルと同じような色合いです。
- 横浜元町のみのサービスで、別の伊東屋では行われてません。
- インクは染料インクで45mlサイズ、お値段は1,600円+税です。
- スタッフさんが秤で測定しながらブレンドしていくため、ブレンドの過程で微妙な誤差は生じるとのこと。本物のカクテルと同じく人の手によってブレンドされるものですから過程を楽しみましょう^ ^
メニュー表を開くと、まず全てのメニュー(色見本)が掲載されたページがあります。
そのインクで書かれた線と各インク名。
インク名はパッシモレディ、ジャンディガフ、モヒート、ブルームーン、カルーアミルクなどなど自分でも知っているカクテル名が並んでいます。
有名どころでマティーニやギムレット無いかな〜と探してみましたが、そもそも透明なカクテルがインクになる訳ありませんね。
また、「元町ブルー」や「山下公園」というカクテル名としては聞かない名前も。
こちらは今回バーテン(インクブレンダー)を担当してくださったスタッフKさんが調合したオリジナルインクとのこと。
メニューをさらに開くと、次のページからレッド系、イエロー系、グリーン〜ブルー系、ブルー〜パープル系、そしてブラック系のメニューページとなります。
太目のカリグラフィーは濃淡がしっかり表現されて良いですね。
もう一つ私が釣れたのが、ブラックを基調としたバリエーションが豊富にあること。
自分で言うのもアレですが、私は黒フェチです。黒を基調に紫が入ってるとか、緑よりの黒とかね。そんなのを並べられたもう・・・。
当初の予定では2本だけ作ってもらおうと考えておりましたが、メニューを見てると心が揺らいできます。
結果、これと、これと、これ…あ、来週も来るからこれくらいにして・・・以下省略で5本のカクテルインクをオーダーする流れとなりました。
インク調合風景
こちらがカクテルインクを作っているところ。それぞれのタンクに違う色の原液が入っており、カクテルインクのレシピに合わせて調合していきます。10の原液の入ったタンクがあり現在50種類のカクテルインクをオーダーできますが、レシピを増やそうとしたら無限に増えていきそうですね。
普段はあまり見られないようですが、スポイトで調合する風景も。青い現役に黄色を入れているところですが、少しずつグリーンに変わっていくのが見ていて楽しかったです。
お試し書き
カクテルインクサービスでは購入前にお試し書きをさせてもらえます。専用のガラスペンとお試し書きの用紙が用意されており、インク名を伝えるとその場で試させてもらえます。
似たような色もありレシピ帳だけではイメージしづらいですが、お試し書きができると話は別ですね。
その際に「へ〜」っとなったのがお試し書きで使う用紙。差し出された用紙に書いた際、インクの発色がとても良かったので、スタッフさんに何の紙を使っているのか聞いたところ、
「コクヨのキャンパスノートですよ。この紙が一番発色も良いんです。」
とお返事いただきました。
銀座伊東屋 = 高級みたいな先入観が自分の中にあり、今回のお試し書き用紙も簡単には入手しづらい高級用紙で作られているのかな〜と思ってましたが、コクヨのキャンパスノートだったとは。
ほっこりします^ ^
完成までの所要時間
今回5本のインクをお願いしましたが、5本をオーダーをしてから全て完成までの時間は15分程度でした。平日の日中時間帯で空いていたのもありますが、想像していたよりも早く作れるようです。
インクブレンドの様子を見ながらスタッフさんと会話しているとあっという間です。
まとめ
こちらが完成したインク。
モヒート、元町ブルー、ルシアン、カルーアミルク、山下公園の5つです。
早速お試し書き。
モヒートと元町ブルーは純粋に綺麗。
そして何よりもルシアン・カルーアミルク・山下公園の繊細な違いが楽しすぎです。
元町ブルーと山下公園はブレンダーのKさんが開発したオリジナルインクである事は先にも記載しましたが、特に元町ブルーが推しインクとのこと。元町ブルー推しである事をブレンドしてもらっている時間の間に3回ほど連呼してらっしゃったので推しというより相当好きなのでしょう。笑
モヒート推しのスタッフもいらっしゃるようで、モヒートをオーダーした際に歓声が上がっておりました。モヒートインクの色が好きなのか、酒としてのモヒートが好きなのか。それとも両方なのか。(両方と推測)
また、雑談の中で昔のカクテルインクボトルも見せてくれました。スタッフさん自身のものが家にあったようで、それを持ってこられたとのこと。
約20年前の年代物のカクテルインクです。ボトルも今回のものとは変わっているようですね。
まとめと言いつつ話が散らかりましたが、カクテルインクのサービスを受けてみて感じたのはインクを作ってもらうことだけでなく、スタッフさん達とのやりとりが本当に楽しく、実際のカクテルバーで有意義で楽しい時間を過ごしているような感覚であったこと。
このサービスで最終的に得られるものは、シンプルに言ってしまえば1本1600円・45mlの普通の万年筆用インクです。
もちろん美しい色のインクを購入できたという満足感もありますが、それ以上にカクテルインクというサービスを通じてインク好き・万年筆好きのスタッフさんと会話を楽しんだという満足度が高いように思えました。
インクの色良し・コスパ良し・何よりもバーで楽しんでいるかのように雰囲気や会話が楽しめる。こんな楽しいインク販売は他にありません。ぜひぜひ皆様も銀座伊東屋・横浜元町のカクテルインクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
以上、銀座伊東屋・横浜元町カクテルインクサービスのレポでした。
(皆も酔いつぶれて散財してしまえばよい)
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